骨粗鬆症のイラスト

超高齢社会を迎え、骨粗鬆症がますます重大な疾患になると想像されます。
65歳以上の約3分の1は骨粗鬆症とも言われ、女性に多くみられます。
閉経後は骨量が低下しやすくなりますのでぜひ1年に1回の骨量測定(骨密度測定)をお勧めします。また痩せていらっしゃる方は骨量低下のリスクです。10代・20代・30代でも特にBMI15未満の痩せていらっしゃる方、過去に骨折歴がある方は骨量測定をおすすめします。

骨量検診とは

人の一生のうちで骨量が増えていくのは、体がつくられていく思春期までの成長期の間だけです。
骨量は20歳ごろまでに最大骨量に達し、40歳くらいまで維持され、閉経後急激に骨量が減少し骨粗鬆症のリスクが上昇します。また、痩せている女性は骨量が低下していることがあり、若い方でも骨粗鬆症のリスクがあります。

骨粗鬆症は自覚症状がなく進行しているケースがほとんどです。
一度骨折すると生活の質がかなり低下し、寝たきりになってしまう事もあります。骨折を起こさないことが大事です。
当院ではDEXA(デキサ)法という方法で骨量を測定しております。DEXA法は微量なX線を照射して骨密度を測定する方法で、最も精度の高い検査法とされています。撮影台に横になるだけで痛みもなく短時間で検査は終了します。まずはご自身の骨量を知ることから始めましょう。
骨量を一度も測定したことがない方はぜひ一度骨量測定をすることをおすすめします。骨密度は、骨の強さを判定するための代表的な指標です。

女性は50代以降、骨粗鬆症の発症が急増します。特に症状がなくても定期的(閉経後は1年に1回)に骨量測定を行い、その結果をもとに予防に努めましょう。
予防の基本は、カルシウムやビタミンDの多い食事と適度な運動です。希望者には管理栄養士による栄養指導も行います。
骨粗鬆症と診断されればお薬で治療していきます。

また子育て中の方向けに、成長期に強い骨を作る栄養素について管理栄養士よりお話をさせていただくことも可能です。
骨量が最も増えるのは思春期の前半〜中期にかけてで、女性で11〜15歳、男性で13〜17歳と言われています。骨量が最大になるのは女性が18歳ごろ、男性が18〜20歳ごろと言われています。
成長期に骨量が増えるよう心がけると最大骨量を増やすことになります。
最大骨量を増やすことは将来の骨粗鬆症の予防になります。骨粗鬆症は高齢者の病気ではありません。
予防・治療できる病気です。「骨」にもっと関心を持って骨折しない・寝たきりにならない将来を目指しましょう。

骨量検診 4,500円(税込み)
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